Natural Modern Life
北欧の森に棲む家
北欧では幼少期から自然や環境についてのプログラムがあり自然の大切さや共存するためのルールなどを学びます。週末や休暇には、自然溢れる森林や湖畔でのキャンプ、サマーハウスでのスローライフを満喫しています。仕事や学校、時間に追われる生活から離れて心安らぐ自然の中での休暇を楽しむのです。
古くから人々の周りにある木々。建築や家具、雑貨や食器に至るまで様々な場面で使われています。針葉樹や広葉樹など多くの種類の樹種があり、木目や木肌などそれぞれに特性があります。また、家の特徴となるようにコニファーやハナミズキをシンボルツリーとして植樹することもあります。樹木からはフィトンチッドと呼ばれる芳香が発散されていて、人々に癒しの効果を与えてくれるだけではなく、調湿性にも優れているので快適な住まいを保つ手助けをしてくれます。
自然や環境を大切にするライフスタイル同様、家や家具、生活用品に至るまで資源を大切にします。自然素材を使用した家具や雑貨が多いのも特徴的です。基本的に家や家具などのメンテナンスは自分たちで行い世代を越えて受け継がれていくモノとして大切に扱います。長く厳しい冬を家の中で過ごす為、住環境に重きを置く傾向があり、自分たちの好みに合わせてリフォームやDIYなどを行うのも日常的です。北欧では住宅の平均寿命が築90年前後とも言われています。
近年、人気が高まっている北欧デザイン。厳しい冬が長く続く北欧では暮らしやすさや機能的でシンプルな家具が好まれ、季節に合わせてファブリックなどで空間に彩りを与えます。アースカラーやホワイトを基調に木目や肌触りの良い素朴な家具、曲線を活かした優しいフォルムの椅子やテーブル。シンプルなデザインを基本にマリメッコやイッタラなどの個性的でカラフルな食器や雑貨。照明にも心地よさや優しさを求め、ルイス・ポールセンなどのダイニングライトやペンダントライトを使用し、温かみのある空間にデザインします。